コンビニ砦の戦い(仮題)
街は立派な物だった。もちろん昔の街のように何でも有ると言うわけでは無かったが、充分だった。
樋口さんは普段着はもう買ったらしく本屋に良く行っていた。
こと美ちゃんも本屋に行って沢山買い込んでいた。
小説の他に教科書のような物も買い込んでいるのを見て中学生なのだったなと今更思い知らせらた。
しばらくするとここの中学に入れるらしいが、いまいち乗り気で無いようだった。
僕は服屋でジーンズとTシャツとジャンパーを買った。
靴屋でスニーカーも買ってやっと前のを捨てる事が出来た。
靴下や下着類は病院で買っていたのでホッとしたが、樋口さんから予備を買っておけと言われた。
特に靴は丈夫な予備を買っておけと樋口さんが強く言ってきた。
僕が不思議な顔をすると樋口さんに言われた。
「内田君まだ私達はここに住むって決めてないのよ。それに私達は嫌がられては無いかも知れないけど他のメンバーはどうなの?
他のメンバーはここに馴染めないかもよ。それなら今のうちに必需品は買っておかないと損でしょ。
もちろんここに住むかも知れない。
だけど、まだ分からないんだから。
何もかもまだ分からないわよ。」
確かにそれは言えてる。
状況が掴めてないのだから何時でも動けるようにだなと思った。