コンビニ砦の戦い(仮題)
「通称青の会のメンバーやとにかくここのやり方に不満を持った人たちね。」
「青の会?」
僕が聞くと彼女は反乱軍よ赤の会に対して青の会よ。
そう言うと少しまた笑う。
「山本さんもここに居ると思うけど、何処に居るか知らない。」
「あーあのタフなおじさんも反抗的な態度を取ったんでしょ。
駄目だよ。表面的で良いから従順な振りをしないと。
頑固そうな感じだもんね。多分一番奥じゃないかな?新しい人間は大抵奥よ。
それと今宮君で無くてあのおじさん助けに来たならとにかく従順な態度をしなさいとだけ言えば良いよ。
今宮君には会わない方が良いよ。会っても仕方ないし時間が無駄よ。
急がないと異変に気付いたらここは早いから。」
「こんな理不尽な事が許されるのか?今宮君も君もあれだけ戦闘に貢献したのにおかしいじゃないか。」
僕は悲しさと怒りでそう言った。
それに対して彼女は早口で返した。
「近くうちの兄が接触すると思うから協力出来そうなら協力してよ。
今はとにかく急いで。助け出さなくて良いからあのおじさんには従順な振りをと伝えて。」
僕達は急いで病室を出ながら彼女に聞いた。今まで何となく聞きにくかったのだ。
「何故君は頭を乗っ取られなかったの?」
「今宮君と同じよ。私の場合は男に恋愛感情を持てないのよ。
ゲツジンに捕まってその事があったから脳を乗っ取られなかったのも今宮君と同じね。」
彼女は屈託無く答えた。