コンビニ砦の戦い(仮題)

「あの言いにくいですが、僕の耳に入る評判は逆になってます。」


木本さんが逆とは?と聞いた。


「つまり、あの時に最初からリーダーシップをとって頑張ってたのは山本さんですよね。山本さんの評判は悪いです。

それと今宮君ですね。特に悪いのはこの二人です。

内田さんの評判も良くないですよ。

あ!それと最後に来てくれた女の子の評判も悪いです。


それで一番のヒーローは僕なんですよ。


何度も違うよと言ったんですが、疲れますから言わなくなりましたけどね。」



「情報操作されてるんだな。三川君は悪くないよ。気にせず頑張ってよ。何か分かったり困ったりしたら相談してよ。」



「はい。ありがとうございます。今宮君や山本さんはまだ拘束されてるって本当なんですか?

戦時に働きが悪かったとかこっちで言われてて違うよって言ってたんですけどね…」


僕は、せっかく街に慣れ始めてる三川君を不安にさせまいと山本さんも今宮君も大丈夫だよと嘘をついた。


三川君はほっとしたように二人によろしく言って下さいと言って奥から誰かに呼ばれて返事をした。


また来て下さい。休憩時間が今日は短いのでと言うと奥に戻って行った。


「三川君には、罪はないけど、ちょっと酷いなあ。」


木本さんが、空を見ながら粒いた。


僕は木本さんに同意しながら三川君の事を考えていた。


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