コンビニ砦の戦い(仮題)
三川君は根本は変わってないが少しは、良くなったのかもと思えた。
ここで慣れて少しでも頑張れたら良いなと思えた。
木本さんと街をゆっくり歩きながら病院に戻っていると前から来た二人組が僕達に話しかけて来た。
「内田さんと木本さんだね。中井が話しが有るのでここでは不味いからこっちにきてくれないか。」
二人組は僕より少し年上の身体のガッチリしたタイプだった。
中井とは中井サクラさんの兄の中井俊男さんの事だろう。
中井サクラさんも兄が接触してくると言ってたから僕達二人はガッチリした二人組について路地に入った。
路地に入ると二人組が向き直りジャンパーからナイフを出した。
「邪魔なんだよ。」
それだけ一人が言ったが木本さんの蹴りが一人に入り倒され二人目も慌てた所を木本さんに殴られていた。
僕は急いでナイフを取り上げると一人を後ろ手にして抑え込んだ。
木本さんも同じようにしていた。
僕達二人を街のチンピラが倒せるとは甘いなと微笑んだ。
「誰から頼まれた!!」
木本さんが一人の髪を掴み聞いていた。
「丸山組の若頭だよ。」
あっけなく口を割ったのに僕も木本さんも拍子抜けした。
「そこは、何だ?ヤクザか?」
僕も木本さんも丸山組など知らなかったから聞くとまたも簡単にそうだよと返って来た。