コンビニ砦の戦い(仮題)
山本達夫だと山本さんが言うと少ししてドアが開いた。
向こうも山本さんを知ってるようだ。
山本さんは堂々と組事務所に入った。
僕もそれに続いた。
中は広く一つの部屋と奥にドアがありもう一つ部屋があるようだった。
見える範囲では六人の男が居た。
ソファに座っている者が二人に突然の来客に明らかな警戒感を出して立っているのが三人に大きな机に座っている男が一人いた。
「よう!山本久しぶり。」
大きなテーブルに座った細身の男が言った。
皆がスーツ姿だったが特にこの細身の男が高そうな白のスーツを着ていた。
年齢は山本さんと同じくらいだろうか髪をバックに撫で付けている。
いかにもヤクザだなと思うと笑えそうになった。
「よう!じゃねえよ。それに加藤お前から山本呼ばわりされる覚えはないよ。
皆の前だからか。後で昔のように謝るのか。」
そう言うと山本さんが煙草に火をつけた。
これが若頭の加藤かと僕は見ていた。
山本さんにそう言われて怒りからか顔が白くなった。
「こっちは内田君だ。こないだお前の所の馬鹿が襲ったらしいがお前の所のようなじゃ簡単に行かない相手だぞ。
ゲツジンを二十人は倒してるからな。」
二十人そのくらいは多分倒してるだろうなと他人事のように思った。
「ゲツジンはこんなの使ったか。」