コンビニ砦の戦い(仮題)
そう言うと加藤は懐から拳銃を出したが山本さんは驚く程早く距離を詰めると腕を掴み拳銃を取り上げていた。
マジックを見ているようだった。
周りの男達がこの野郎!!等と怒声をあげると立ち上がった。
一人だけ拳銃を出してる者もいた。
山本さんは笑いながら煙草を片手に持つと僕に言う。
「内田君あの馬鹿から拳銃を取り上げて来てくれ。おい。そこの若いの加藤の胸をぶち抜くぞ。
お前の所の人間なんてゲツジン以下だから俺は簡単にやるよ。」
僕は拳銃を抜いた男の所に行くと男は簡単に僕に拳銃を渡した。
「内田君安全装置を確認して腰にでも隠しておけ。」
山本さんから言われた通りに僕はベルトに拳銃を差してジャンパーで隠した。
「山本さん。穏やかに行きましょうよ。今回は大変だったようでご苦労さん。」
奥の部屋のドアが開くと長身で白髪の男がそう言いながら出て来た。
「外道の親分だな。穏やかに行きたいのにお前の所の連中はそうさせてくれないんだよ。
俺もあんたに聞きたい事が有るんだよ。」
長身の男が組長の宮下だろう。
「おい!俺と加藤だけにしろ!後は出ていけ!」
宮下がそう言うと他の連中は慌てて部屋を出た。
「せっかくゲツジンを倒した英雄が来てるんだから加藤お前もここに座れ。」
宮下はソファにどかっと座るとそこにあるテーブルに足を投げ出した。