コンビニ砦の戦い(仮題)

樋口さんの一言でスクーターを置いていく事になった。


実質的リーダーは樋口さんで山本さんは、その手足って感じだった。


山本さんは、その感じを少し楽しんでいるように見えて何だか羨ましく感じられる。


スクーターを置いてリュックを背負い崖崩れで小山になってしまった所を慎重に登る。


山本さんがこと美ちゃんの手をひいている。



こと美ちゃんもさすがに怖いのか逆らわずに山本さんに素直に手をひかれていた。



僕は本来なら樋口さんの手をひいてあげるべきなのだろうが、彼女なら断るだろうし自分自身人の手をひくほどの余裕は全くなかった。



山本さんとこと美ちゃんが先頭を行き樋口さんがそれに続いていた。



僕は最後尾でかなりびひっていた。



ゆっくり小山を登るとゆっくり降りた。



降りる方が更に怖くて足を滑らせてしまい他の三人の頭の上に岩がゴロゴロと転がってしまった。


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