コンビニ砦の戦い(仮題)
我々の身に何が起こっているのかは分からないしかし、今は躊躇したりうじうじ考えてたら生き残れないのだ。
僕はそれを直感的に悟った。
反対側に戻ると山本さんが無事かと聞いてきた。
樋口さんが大丈夫と答えた。僕も答えたつもりが喉が嗄れてて上手く声にならなかった。
「もしかして、新撰組の所にタイムスリップとかかな?」
こと美が、そう言うと樋口さんがゲラゲラ笑いながら答える。
「ケータイ小説の読みすぎだよ。それは、パターンだもんね。」
そう言うと二人で笑っているが、山本さんも僕も意味が分からなかった。
「しかし、何だあれは?今回の事と関係が有るのか?」
山本さんが疑問を口にした所でザザっと音がした。
山本さんがこと美ちゃんを再び抱えながら走りスクーターに乗った。
樋口さんも同じように走りスクーターに乗り遅れた僕は樋口さんの後ろにしがみついた。