コンビニ砦の戦い(仮題)

「敵に中が見えないように塞ぐんだよ。」


僕は随分本格的だなと感心した。


渡辺さんは何処か楽しんでいるようにも見えた。


山本さんにもそれは言える事で子供が基地を作って遊んでる感じがあった。



新聞紙をコンビニの窓ガラスに貼ると中が随分暗くなったので半分ほど貼り光を入れるようにした。


夕食は各自で賞味期限を意識して食べた。


山本さんが皆が夕食を食べている時に戻って来て自慢気に木で作ったパチンコを見せた。


Y字になった所にゴムを着けていて、なかなかそれは良く出来ていた。


「ゴムを何にするかで悩んだが、輪ゴムを何重にも編み込んだだよ。」


見ると確かに輪ゴムを何重にも上手く編み込んでいる。


引こうとすると固くて力がいるが、それくらいでないと威力はないだろう。



山本さんは木を削ったりして上手く作っていた。


山本さんは、コンビニの外に出ると石を一つ土嚢に向けて打って見せた。


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