コンビニ砦の戦い(仮題)

僕はコンビニでバイトしてる頃からの井上ちゃんを知っているが好きなタイプの人間では無くて嫌いなタイプの人間だった。



しかし、こういう状況になって分かるのが僕は何故井上ちゃんを嫌ってたかだ。それは多分自分自身をそこに見つけてしまったからだと思えた。



田舎の出身で、常に何か鬱屈してて自分自身を何とか正当化したい自分自身をだ。



そういう点で樋口さんはまるで僕達とは違うように見えたのだ。


都会的で前向きで苦労はしてきていてもそれを乗り越え自分自身の糧にしてるように見えた。



山本さんや渡辺さんそしてこと美ちゃんにもそれは言えた。都会的では無いが屈折した感じが無くて今の状況をいかに良くするかを考えている。



そういう姿勢が疎ましく感じられたし偽善的にも見えた。



食事を管理している渡辺さんに井上ちゃんが文句を言った時も僕は井上ちゃんに消極的に賛成の態度を見せた。

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