コンビニ砦の戦い(仮題)

積極的には、なれなかったが消極的でもこちらにはこちらの考えが有ると見せる必要があったのだろうか?最も卑怯者のとる態度だとは分かっててもどうせ僕は、卑怯だからと心の奥で開き直っていた。



自分自身でもこの頃の自分の事は上手く分からなかったのだ。



渡辺さんは井上ちゃんが言う一人で勝手に決めるなとの意見を聞いてそれでは井上さんと二人で決めようかと持ちかける。



井上ちゃんは、それを断りあんたが決めてる事が気に入らないと返した。



渡辺さんはでは誰なら良いかな?と優しく言うが井上ちゃんにしてみれば誰でも嫌なのだ。ましてや自分自身が決めるなんてのは面倒で更に嫌なのだ。



山本さんが出てきてこりゃ誰かやらないといけないだろう。ここに有るのは限られた物なんだからなと井上ちゃんに強めに言うが、井上ちゃんは、人に決められるのが嫌なのだの一点張りだった。



渡辺さんが困惑した顔になっていたが、皆自由にしようそうしようと静かに言った。




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