コンビニ砦の戦い(仮題)
本人は、自分自身がよく居るタイプとは気付いて居なく特別だと思っているのだろう。
そういう僕もよく居るタイプだった。
高校を出ると近くの大きな街でコンピューターの専門学校に行き帰ってきて最初は、小さな建設会社の事務をしていたが、イマイチ合わずにこのコンビニに入って社員になった。
特にコンピューターとかパソコンが好きな訳ではなかった。
とにかく街を出たかっただけなのだ。
彼女は三年も居なかった。自分自身を特別だと思うには歳をとってしまっていた。
諦めと焦燥感がいつも僕に付いて来た。
鬼ごっこをしてるように。
しかし、それすら今は、懐かしい思い出なのだ。
この究極の状況に比べたら過去は、全て美しく懐かしく甘美な思い出なのだ。