コンビニ砦の戦い(仮題)

しかし、例の場所の灯りを見ているととにかく今は生き残る事だと何とか自分自身の気持ちにけりをつけようとした。



もやもやした憂鬱で罪悪感のある気持ちを胸に抱えながら見張りしていた。



井上ちゃんも多分同じような気持ちなのだろう何度もため息が聞こえて来た。



脱色した髪は更に傷み元々少しポッチャリしていたのが、この何日間で痩せたように見えた。



その姿を見ていると僕は可哀想と言うよりここに同じような気持ちの人が居るんだと言う不思議な一体感を覚えた。



次の日には川の向こうの山に入り渡辺さんを埋めた。


深く掘った穴の中へ足を折り曲げて入れ土をかけた。


皆で交代で土をかけたが皆が泣いてた。


特に山本さんの泣き方は激しく人目もはばからずオイオイと泣いてた。


鼻水と涙でぐちゃぐちゃになっていたが、それも気にならないようだった。


「若い時からこのじいさんは、俺にとっては怖くて優しいじいさんだったよ。」

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