コンビニ砦の戦い(仮題)
今宮!!
仕分けをある程度すると山本さんと山の中に入る道を探した。幸い細い道がすぐ近くに見つかった。
山本さんは山に入ると手頃な木をノコギリで伐っていった。
それを十本伐ると二人で一本ずつ運んだ。
長さは約十メートルある。
陥没した場所に木を置いて行く。
十本並べると人が何とか通れるようになった。
これで向こう側との橋渡しが出来た。
試しに井上ちゃんがゆっくり渡って来た。
「怖いけど慣れたら何とかなりそうね。」
そう言って井上ちゃんが笑った。
「これで三人で持てるだけ持ってとりあえずコンビニに戻るか。」
山本さんがそう言っているとビュッと音がした。
咄嗟に三人とも身を伏せた。
ビュッビュッと続いて音がして近くのアスファルトに矢が跳ね返った。
奴等だ!!しかし、こちら側からも来るのかと思った。
山本さんが矢の来る方向を確かめると叫んだ。
「トラックに行け!!トラックを楯にしろ!!」