コンビニ砦の戦い(仮題)
しかし、樋口皆子にその話しをすると当然知っていて私なら通り魔に踵落としをしてやると脚を高く上げて見せた。
履いてるセクシーな黒の下着が見えかけ今でも僕の目に焼き付いている。
樋口皆子は非常に行動力のある女性のようだったし、一般常識に囚われない雰囲気はこの街に居ないタイプだったしルックスも良くて僕は、密かに淡い恋心を抱いていた。
僕のそういう気持ちとは裏腹に樋口皆子は山本達夫とよく話している。
今回のパトロールも樋口が山本に提案して山本が渋々受けたのだ。
樋口皆子のような洗練された都会の女性は山本のような野人が珍しいのだろうと自分自身を慰めていた。
トイレが開いて無言で雑誌のコーナーに座り込み女性誌を読み始めた三川一郎に山本が蹴りを入れた。
「腹の具合は治ったか。何度も言わせるなよ。貯水タンクの水はなるべく使うなよ。裏の川から汲んで来て流せって言ってるだろう。」