元カレ。【短編】
香奈のすぐ後に、若い男が1人入ってきた。
男はまっすぐレジに向かうと、ポケットからナイフを取り出し、叫んだ。
「金を出せ!」
コンビニ内にいた客達は、悲鳴をあげて店の奥の方へ逃げ惑う。
「おとなしくしろ!さっさと金さえくれりゃ何もしねぇ!」
怯え戸惑う客たちの中で、香奈だけが妙な顔をしたままデザートコーナーに立ち尽くしていた。
男が香奈に気付く。
男の顔はキャップとサングラスでよく見えない。しかし香奈は妙な顔のまま、男を凝視していた。
緊迫した沈黙の後、男が声をあげた。
「…え!?」
それと同時に、コンビニ中に防犯ベルが鳴り響いた。
遠くからパトカーの音が聞こえる。
男が香奈に気を取られた隙に、店員が通報措置をとったのだ。
慌てた男は、舌打ちすると、香奈に駆け寄り、あっというまに香奈の喉元にナイフを突き付けた。
「この女が人質だ!俺に手を出すな!」
香奈は呆然としていて動けなかった。
パトカーが到着し、店の中にいた客たちが逃げ出す。
警察に包囲されたコンビニの中、香奈は男と2人だけ取り残された。喉にナイフを押しつけられたまま。
男はまっすぐレジに向かうと、ポケットからナイフを取り出し、叫んだ。
「金を出せ!」
コンビニ内にいた客達は、悲鳴をあげて店の奥の方へ逃げ惑う。
「おとなしくしろ!さっさと金さえくれりゃ何もしねぇ!」
怯え戸惑う客たちの中で、香奈だけが妙な顔をしたままデザートコーナーに立ち尽くしていた。
男が香奈に気付く。
男の顔はキャップとサングラスでよく見えない。しかし香奈は妙な顔のまま、男を凝視していた。
緊迫した沈黙の後、男が声をあげた。
「…え!?」
それと同時に、コンビニ中に防犯ベルが鳴り響いた。
遠くからパトカーの音が聞こえる。
男が香奈に気を取られた隙に、店員が通報措置をとったのだ。
慌てた男は、舌打ちすると、香奈に駆け寄り、あっというまに香奈の喉元にナイフを突き付けた。
「この女が人質だ!俺に手を出すな!」
香奈は呆然としていて動けなかった。
パトカーが到着し、店の中にいた客たちが逃げ出す。
警察に包囲されたコンビニの中、香奈は男と2人だけ取り残された。喉にナイフを押しつけられたまま。