1年恋愛
翌日

「さーて、キャンプも目前、報告がある。実は明日のキャンプ、女子テニス部も参加する事になった。」

・・・・え?
それって詠美もって事だよね・・・?

「先生!その前に一ついいですか??」

莉佳だ。

「なんだ?」

「合同合宿をキャンプって言うのやめてください!」

がくっ・・・
どうでもいいわそんなの・・・。

「おぉ?そんなのどうでもいいだろう。とにかくそう言うことで頭に入れて置くように!先生は今から帰宅だ。お前らも早く帰れよ~」

「先生は・・・いつもいつも適当すぎるんですよーーー!!」

・・・・・それはみんな思ってる・・けど・・・。
詠美が参加するのは・・・予想外だな。
言っちゃ悪いけど参加したくない。

その時ぽんっと肩をたたかれた。

「ひぃ?!」

「蜜柑、あたし。そんなにびびらないで!」

「あ・・・ははは、ごめんごめん。」

「明日女子テニス・・・無理やり予定合わせて来たみたい。目的は斉藤だろうけど・・・嫌な感じ。蜜柑大丈夫?」

「うん、大丈夫。私だって吹部の一員なんだし、強くならなくちゃ!」


「蜜柑はもう十分強いよ・・・でも今度こそ私守るから!守られるんじゃなくて、守るから!!」

「ありがとう、でも大丈夫!まだ何かあるって決まった訳じゃないし。」

「そうだね。じゃあまた明日!」

「うん、明日ね!」


私は帰り道で一人ため息をついていた。

告白も失敗。
明日はテニス部も一緒に合宿。
ほっぺの腫れは治らないし・・・

最近災難ばかりだよ。

嫌な事ばかりあって良いことがない。
こんなのって不公平・・・
マリアは彼氏もできて幸せそうだけど、私は何もないね。
優太との距離が近付いた訳でも、想いを伝えられた訳でもないんだから。






・・・・でも、あの時陽さえ邪魔しなければちゃんと伝わっていたはずなのに・・・。



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