1年恋愛
「ただいま。蜜柑・・・あのさ・・・その・・・実は・・・・」
部屋に戻ってきて早々マリアが声をかけてきた。
「なに??」
「実は・・・私今日詠美の部屋で寝ようかなって思ってるんだ。」
ズキンッ
「そっかぁ~!うん!じゃあ行きなよ!私も疲れちゃったし、寝ようと思ってたし!」
「うん!ありがとう・・・その・・・大丈夫・・・?何か悩みでもあるの?」
まただ・・・
「・・・・・大丈夫だからっ!!そんなに心配しなくても良いよ。ちょっと面倒臭い。」
私は冷たく突き放した。
マリアにこんな態度をとったのはこれが初めて・・・。
「あ・・・ごめんっっ・・・。おやすみなさい!!」
案の定傷付いたって顔をして部屋を飛び出していった。
「・・・」
私の部屋はもう私だけになってしまった。
「・・・寂しいなぁ・・・・・・。」
涙がぽろぽろ落ちてくる。
何で泣いてるんだろう・・・それは・・・分かってる。
きっとマリアが私から離れて行っちゃう気がしてるから。
詠美はこういう所上手いな~・・・人を引き付ける力・・・っていうのかな?
ていうか私・・・いつからこんな泣き虫になっちゃったんだろう?
頭冷やそう。明日またいつも通り居られるように。
私は校庭に足を運んだ。
校庭にある大きめの石に座って空を眺める。
(今日は風も星もあっていいな~・・・・)
泣きはらしてしまった目を冷ますように風に当たる。
すると後ろから声がかけられた。
「神崎さぁ。ちょっといい?」
何だか怒ってる声・・・?
誰??
振り返る・・・そこには・・・・
「陽??何で?」
不思議そうに首をかしげると、いきなり怒鳴られた。
「何でじゃねえだろっ!お前何したか分かってんのかっ?!」
「え?」
すると陽の影からすっと出てきた人影。
目が真っ赤に腫れたマリアだった。
「何でマリアが泣いてるの・・・?」
どっちかって言うと私が泣きたいんだけど・・・。
「お前本当に分かってねーの?」
「心当たりはある・・・けど。」
「じゃあそれだろっ?!何でしらばっくれんだよっ!」
「うん。ごめん。マリア何で泣いてるの?」
マリアに静かに聞く。
「・・・・・・・・・。」
「黙ってたら分からない。教えて?」
「・・・・・って。」
「え?上手く聞こえないからもう一度。」
「だって・・・あたしが心配してあげてたのにっ!あんな態度とる事ないじゃんっ!顔色が悪かったから大丈夫?って・・・心配してあげてんのにありがとうもなしなの?!それって・・・おかしいじゃん・・・何かそう思ったら悔しくて・・・ありがとうでしょ普通・・・なのに面倒臭いとか・・・人が傷付くってこと覚えて欲しい・・・。」
何を・・・言ってるんだこの子は。
エイリアンなのか?
上手く理解ができない・・・。
「そうだ。マリアが折角心配してやってんのにそういう態度はないだろっ?!」
「・・・・・・・・・陽、ちょっとうるさい。」
「・・・なっ!!!!!」
「黙って。」
睨みながらそう言うと陽は黙った。
「要するに私のために心配して”あげた”って事?」
「・・・・・うん。」
「そっか。ちょっと・・・ごめんね?」
バシッ
「・・・・・・・?!」
「・・・・・・・痛い?」
「おいっ!お前何すんだよっっっっ!!!!ふざけん・・・「黙ってって言ってるの」」
「ひぐっ・・・ぐすっ・・・痛いよぉ・・・痛い・・・よぉ・・・・」
「今貴方心配して”あげた”って言ったけど。心配なんかあんたが勝手にする事なの。言っちゃ悪いけどお礼なんか絶対言わないから。それにビンタされて痛いって言うけど、私のほうがもっと痛い!心がっ!痛いの!!私はマリアの事大好き。親友だと思ってる。だから今日悲しかったの。私より詠美を選んだこと。」
「うっ・・・ぐすっ・・・違う・・・。」
「じゃあ何?」
「詠美と友達になったあと・・・詠美に・・・最近蜜柑と上手くいってないね、って言われて、違うって否定しようと思ったの。だけど実際心の中では上手くいってない気がしてた・・・あの詠美との出来事から何だか遠く感じて・・・それを言ったらヤキモチ妬かせちゃえって言われて・・・だから今日は詠美の部屋で寝るって言って・・・・本当は引き止めて欲しかったの・・・!!」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・マリア。」
「なに・・・・?」
「ビンタしてごめん。私だって大好きなんだよ。だけど・・・あの時本当は・・・嫌な子だって思うかもしれないけど・・・詠美からの申し出を断って欲しかった。だって私にあんな事した奴だから・・・マリアなら・・・って思ったの・・・でもあの時は強がって・・・あんないいんじゃない?なんて・・・思ってないのに・・・ごめん。」
「ひっ・・・・・っく・・・・うわあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん」
「ちょっと・・・マリアァ・・・泣かないでよ・・・グスッ・・・」
「蜜柑・・・こそっ・・・グスッ」
「マリア・・・大好き。これからも親友でいて・・・?」
「・・・・・・うんっっ、こちらこそぉ・・・・・!!!!!」
2人とも涙と鼻水でぐちゃぐちゃの顔で思い切り笑いあった。
「・・・・・・何か・・・・良くわかんねぇ。」
「陽・・・・これからもマリアの事大事にして欲しい。でもね、このままじゃマリア嫌われちゃう。こんな事がある度に陽が出て行ったら、反感をかうのはマリアなんだよ?」
「そしたら俺がゆるさねぇ!!!!!」
「だからそれなんだよ。それがいけないの・・・・マリアが助けを求めた時だけ助けてあげて・・・今回の事だってマリアが泣いてるの見て、誰が泣かした原因なのか探して自分で突っ走ってきたんでしょ?マリアの意見聞かずに。」
「う・・・それは・・・。」
「でも・・・・いい彼氏だよ、陽は。頑張れ。何かあったら力になるよ。」
「・・・・っ。おう・・・サンキューな・・・。
「いーえ。」
部屋に戻ってきて早々マリアが声をかけてきた。
「なに??」
「実は・・・私今日詠美の部屋で寝ようかなって思ってるんだ。」
ズキンッ
「そっかぁ~!うん!じゃあ行きなよ!私も疲れちゃったし、寝ようと思ってたし!」
「うん!ありがとう・・・その・・・大丈夫・・・?何か悩みでもあるの?」
まただ・・・
「・・・・・大丈夫だからっ!!そんなに心配しなくても良いよ。ちょっと面倒臭い。」
私は冷たく突き放した。
マリアにこんな態度をとったのはこれが初めて・・・。
「あ・・・ごめんっっ・・・。おやすみなさい!!」
案の定傷付いたって顔をして部屋を飛び出していった。
「・・・」
私の部屋はもう私だけになってしまった。
「・・・寂しいなぁ・・・・・・。」
涙がぽろぽろ落ちてくる。
何で泣いてるんだろう・・・それは・・・分かってる。
きっとマリアが私から離れて行っちゃう気がしてるから。
詠美はこういう所上手いな~・・・人を引き付ける力・・・っていうのかな?
ていうか私・・・いつからこんな泣き虫になっちゃったんだろう?
頭冷やそう。明日またいつも通り居られるように。
私は校庭に足を運んだ。
校庭にある大きめの石に座って空を眺める。
(今日は風も星もあっていいな~・・・・)
泣きはらしてしまった目を冷ますように風に当たる。
すると後ろから声がかけられた。
「神崎さぁ。ちょっといい?」
何だか怒ってる声・・・?
誰??
振り返る・・・そこには・・・・
「陽??何で?」
不思議そうに首をかしげると、いきなり怒鳴られた。
「何でじゃねえだろっ!お前何したか分かってんのかっ?!」
「え?」
すると陽の影からすっと出てきた人影。
目が真っ赤に腫れたマリアだった。
「何でマリアが泣いてるの・・・?」
どっちかって言うと私が泣きたいんだけど・・・。
「お前本当に分かってねーの?」
「心当たりはある・・・けど。」
「じゃあそれだろっ?!何でしらばっくれんだよっ!」
「うん。ごめん。マリア何で泣いてるの?」
マリアに静かに聞く。
「・・・・・・・・・。」
「黙ってたら分からない。教えて?」
「・・・・・って。」
「え?上手く聞こえないからもう一度。」
「だって・・・あたしが心配してあげてたのにっ!あんな態度とる事ないじゃんっ!顔色が悪かったから大丈夫?って・・・心配してあげてんのにありがとうもなしなの?!それって・・・おかしいじゃん・・・何かそう思ったら悔しくて・・・ありがとうでしょ普通・・・なのに面倒臭いとか・・・人が傷付くってこと覚えて欲しい・・・。」
何を・・・言ってるんだこの子は。
エイリアンなのか?
上手く理解ができない・・・。
「そうだ。マリアが折角心配してやってんのにそういう態度はないだろっ?!」
「・・・・・・・・・陽、ちょっとうるさい。」
「・・・なっ!!!!!」
「黙って。」
睨みながらそう言うと陽は黙った。
「要するに私のために心配して”あげた”って事?」
「・・・・・うん。」
「そっか。ちょっと・・・ごめんね?」
バシッ
「・・・・・・・?!」
「・・・・・・・痛い?」
「おいっ!お前何すんだよっっっっ!!!!ふざけん・・・「黙ってって言ってるの」」
「ひぐっ・・・ぐすっ・・・痛いよぉ・・・痛い・・・よぉ・・・・」
「今貴方心配して”あげた”って言ったけど。心配なんかあんたが勝手にする事なの。言っちゃ悪いけどお礼なんか絶対言わないから。それにビンタされて痛いって言うけど、私のほうがもっと痛い!心がっ!痛いの!!私はマリアの事大好き。親友だと思ってる。だから今日悲しかったの。私より詠美を選んだこと。」
「うっ・・・ぐすっ・・・違う・・・。」
「じゃあ何?」
「詠美と友達になったあと・・・詠美に・・・最近蜜柑と上手くいってないね、って言われて、違うって否定しようと思ったの。だけど実際心の中では上手くいってない気がしてた・・・あの詠美との出来事から何だか遠く感じて・・・それを言ったらヤキモチ妬かせちゃえって言われて・・・だから今日は詠美の部屋で寝るって言って・・・・本当は引き止めて欲しかったの・・・!!」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・マリア。」
「なに・・・・?」
「ビンタしてごめん。私だって大好きなんだよ。だけど・・・あの時本当は・・・嫌な子だって思うかもしれないけど・・・詠美からの申し出を断って欲しかった。だって私にあんな事した奴だから・・・マリアなら・・・って思ったの・・・でもあの時は強がって・・・あんないいんじゃない?なんて・・・思ってないのに・・・ごめん。」
「ひっ・・・・・っく・・・・うわあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん」
「ちょっと・・・マリアァ・・・泣かないでよ・・・グスッ・・・」
「蜜柑・・・こそっ・・・グスッ」
「マリア・・・大好き。これからも親友でいて・・・?」
「・・・・・・うんっっ、こちらこそぉ・・・・・!!!!!」
2人とも涙と鼻水でぐちゃぐちゃの顔で思い切り笑いあった。
「・・・・・・何か・・・・良くわかんねぇ。」
「陽・・・・これからもマリアの事大事にして欲しい。でもね、このままじゃマリア嫌われちゃう。こんな事がある度に陽が出て行ったら、反感をかうのはマリアなんだよ?」
「そしたら俺がゆるさねぇ!!!!!」
「だからそれなんだよ。それがいけないの・・・・マリアが助けを求めた時だけ助けてあげて・・・今回の事だってマリアが泣いてるの見て、誰が泣かした原因なのか探して自分で突っ走ってきたんでしょ?マリアの意見聞かずに。」
「う・・・それは・・・。」
「でも・・・・いい彼氏だよ、陽は。頑張れ。何かあったら力になるよ。」
「・・・・っ。おう・・・サンキューな・・・。
「いーえ。」