1年恋愛

いきなり・・・

昨日は色々あったな~・・・
何だか泣きすぎて・・・頭痛いかも・・・。

「蜜柑、おはよう♪」
「マリア・・・おはよう!」

何だかこんな普通の事でも嬉しく感じて2人で笑いあった。

(はぁ~・・・今日は練習・・・ばっくれちゃおうかな・・・。)

そんな部長らしからぬ事を考えながら校舎裏の秘密基地へ・・・・

ちなみに秘密基地っていうのは、校舎と校舎裏にある倉庫の隙間の事なんだけどね。
外から見えないし、狭くて涼しくていい感じだから気に入ってるのです!
って・・・えぇ?!

「ゆ・・・・・優太・・・・何でここに?」
「お?おぉ・・・ここいいなって思って。つか神崎こそなんでいんの?」
「ここ私の秘密基地だから・・・。」

そう言うとぷはっと吹き出すような笑いが聞こえた。

「秘密基地って・・・あははっ!小学生かよっ!!くくくくっ・・・」

こらえてるようでこらえられてない笑い・・・

「小学生・・・?何て失礼な事言うのかしらこいつ・・・。」
「はぁ~本当お前って面白いよな~!」
「・・・・そう。」
「・・・・・?おう。どした?」
「あの・・・・・さ・・・・。前に人目惚れとか何とかって私が言ったの覚えてる?」
「ん?あぁ、覚えてるよ。でもお前言ってないって「一目惚れってさぁ!」」
「・・・・おう・・・?」

途中でさえぎられて戸惑う優太。

「一目惚れって・・・可笑しいと・・・思う??」

優太は・・・前はロマンチックとか言ってたけど・・・
本当なのかな?

「俺は・・・・・・・・・・」

ドキンッ

「ロマンチックで憧れるし、一目惚れから始まる恋だって悪くないと思うよ。」

ホッ・・・・・・

「そっかぁ・・・えへへ、そっかぁ♪」
「・・・?」

変わってない。
良かった・・・
貴方のその台詞が私に勇気をくれるんだよ。

「優太。話があるの。大切な・・・話なの。聞いてくれる?」

そう言うと優太は優しく微笑んで

「もちろん」

って言ってくれたんだ。
< 21 / 30 >

この作品をシェア

pagetop