1年恋愛

相談

朝登校すると親友のマリアが真っ赤な顔で一人教卓に立っていた。
詳しく言えば、教卓の机の上に立っていた。
もちろん注目をがんがんに浴びながら。

「ちょちょちょっ・・・マリアどうしたの?!」

「蜜柑!!!!やっときた!!!!」

教卓の上からひょいっと飛び降りるマリア。
そして私の元に駆け寄ってくる。

「蜜柑!ききき・・・聞いてほしいことが・・・」

「なぁに?何でも聞くよ?」

「ふわぁありがとう。実はね・・・彼氏が・・・できました。」

「え?」

フリーズ中。

「そっか~おめでとう。」

フリーズから回復した私は真っ先にそう言った。

「ちなみに相手は誰なの??」

マリアは私の耳に口を近づけてくる。

「相手は…陽です。」
コショコショ

「え?」

またしてもフリーズ

「おめでとー!!!!どっちから??!!」

回復。

「よ…陽から、昨日の放課後・・・。ずっと好きだったって・・・。」

「ずっと好きだった・・・かぁ。言われてみたいな~そんな事!」

「大丈夫。蜜柑は可愛いから。必ず言ってくれる人が現れるよ。」

いつものほほ~んとした顔なのに急に真面目な顔になるまりあ。

「え・・・えぇ~?そうかな~?そうだったらいいな~あはは~」

「蜜柑もあたしに何か言いたいことある??よね??そんな顔してる。」

うわ~本当に隠し事ができないな、マリアには…。

「うん・・・実は私好きな人・・・が・・・できて・・・。///」

「おぉ??!!誰??!!」

言って・・・いいよね。

「できたっていうか、気付いたんだけど、優太・・・なんだぁ。」

「えぇ~?蜜柑ちゃん優太の事好きなの~????」

大声で言われる。

「えっ、ちょっと・・・・・・??!!」

< 7 / 30 >

この作品をシェア

pagetop