エージェント Ⅱ
シンヤに解放されたのは何度か達した後で、すでに夜へとなっていた。
「シンヤー!もう入っていいか?」
「ああ」
夜になったことで、続々と幹部の人たちが部屋へと入ってくる。
あたしはというと、ソファーにグッタリと座っていて、とりあえず身なりだけは整えた。
「あー姫さんいたんだ」
「バカ言え、もう姫じゃねぇだろ」
「あ、そうだった」
「元、姫さん」
ーーーそうだった。
シンヤには新しい彼女がいたはず。
そう思って顔を上げると、バタンと大きくドアが開いた。
「シンヤ〜」
高い声、きつい香水の匂い。
露出高い、服装。
赤い唇が開くたびにシンヤの名前を呼ぶ。
ーーシンヤの彼女…。