エージェント Ⅱ
「あっ…」
彼女はこの部屋にいるあたしや他の幹部に目をくれず、そのままシンヤに抱きついて、キスをする。
「んんっ…」
シンヤも抵抗することなく、彼女を受け入れてる。
「あーあ。元姫さんいるのになぁ」
「裏切り者だからいいだろ」
"裏切り者"
「ハハハッ!美園、お前もいい言われようたな」
「シンヤ〜他の女の名前呼ばないで〜」
彼女はあたしに見せつけるかのように、シンヤに抱きつく。
「来週には東都第一に殴り込みにいく。そんでもって、俺らトラブルメーカーがトップに立つ」
「さすが、あたしのシンヤ」
「当たり前だろ。その時隣りにいるのはお前だ」
「きゃ〜」
あたしは、何を見ているんだろう。