エージェント Ⅱ
「シンヤは、どうなるんですか…」
「それは警察次第じゃない?まあ、コソコソ出てくるようなことがあったら、今度は先手を打つけどね」
「そう、ですか…」
「他…って、言っても、俺らよりもそこの男の方が、君のことに関しては答えてくれるだろうけど」
相良さんは星矢さんに視線を向ける。
視線を向けられた星矢さんは、その視線に気づいていないフリをする。
「元々俺ら東都第一もトラブルメーカーに関しては手を打ちたくて、まさかその誘いが西から来るなんて思いもしなかったけどね」
「東を治めてへんのに、東の全面戦争を機に西にまで手を出そうと企てたんやから、しゃーないやろ」
「理由はそれだけか?」
「……ふん」
本当かどうかわからないけど、星矢さんはそっぽを向いてしまった。