エージェント Ⅱ




話が途切れた為、同じとこにいると気分悪くなるからと、トワさんに後者の屋上に連れてきてもらった。




夜の学校ですら不思議な感じなのに、屋上となると独特の雰囲気に押し寄せられる。





「それより、あんたこれからどうするのよ」



トワさんはフェンスにもたれながら、あたしに尋ねてくる。


どうする、のか。




「…どうするんでしょう…」





東の街にいても、何もすることができない。



西は?



星矢さんがいる街は?





「…別にさ、トラブルメーカーに乗り込むの、あの男なしでもできたんだよね」

「………」

「なのにわざわざ敵陣である東に一人で来るなんて」

「………」

「どういうこと、なんだろうね。


ーーって、あたしならなるわよ」




< 134 / 178 >

この作品をシェア

pagetop