エージェント Ⅱ
あたしの知らない人達の会話が続く。
この話、あたしが聞いていいのだろうか?
「まあ今回、早う片付いたんは、裏で手を回してくれたソイツのおかげやし、それでけは礼を言っとく」
「伝えておく」
そうこうしていると車は駅に着いた。
「できれば、アイツらの事が解決するまてお前とは会いたくないから」
「それは俺も同感や」
「新巻美園ちゃん、こいつを見張っておいて」
「え、」
「それはええねんって!」
「じゃあ」
相良さんを乗せた車は足早に過ぎ去っていった。
「ほな美園ちゃん、行こか」
始発の新幹線に乗り、あたし達は西の街へと、戻っていった。