エージェント Ⅱ
「星子さん、心配かけてすいません…」
そういうと、星子さんはさらにきつく、抱きしめてくる。
「美園ちゃんはもうウチの娘やさかい、困ったことがあったら言うてきてな」
「はいっ…」
ーーこんなに人に迎え入れられたのって、いつぶりだろう。
星子さんと晩ご飯をたべて、ほぼ2日ぶりのご飯で満腹になると、昼間長く寝ていたのに、さらに眠たくなった。
星矢さんが帰ってくる前には自分のベッドで寝ていて、帰って来たのには気づかなかった。
それだけこの場所が、安心したんだろう。
「よう寝てんなぁ。
ーー美園ちゃんをもう振り回すのは、これで終いや。
ゆっくり休み」