エージェント Ⅱ
「よぉ寝たわ」
「セーヤが爆睡なんて珍しいな」
「銀さんにコキ使われてんねん。あん人、人使い荒いんや」
「今度銀さんに会ったらセーヤが愚痴ってたって、言っておこうか?」
「それは殺されるから、マジ止めや!」
星矢さんは慌ててトラジさんに口封じをする。
トラジさんって、星矢さんのこと、すごく分かってるなぁ…。
いいなぁ…。
その後、まだ溜まり場には人が残っていたけれど、明日朝一から仕事だと言う星矢さんと一緒に、星矢さんの家に帰ることになる。
家に着くと電気はついているものの、星子さん達はいなかった。
「ーーあ、一応オカンも親父も、俺の作った計画は知ってたけど、オカンが美園ちゃん気に入ってるんは嘘やないからな」