エージェント Ⅱ
命を狙われるって大袈裟、と思いつつも、駐車スペースにバイクを停めにいく。
「あの、命、狙われてるんですか…?」
「狙われるでー。家が家やからな」
「…………」
この人、本当に大丈夫なのだろうか…?
「昼間やったら、外観もわかりやすいんやけど、今日はもう寒いし、中入るで」
「っ…」
地下の駐車スペースからは、階段で玄関ロビーまで繋がっていた。
玄関にくると、指紋認証とかのセキュリティを通って、中へ入っていく。
大きな玄関の床は大理石で、天井にはシャンデリア。
「星矢様、おかえりなさいませ」
「親父とオカンは?」
「旦那様と奥様はリビングにいらっしゃいます」
「リビングやな。それと、風呂入るから準備頼むわ」
「かしこまりました」