エージェント Ⅱ
当たり前のように腰をおり、彼にお辞儀をする執事さんみたいな人。
「ねぇ、あなたって、お金持ちなの?」
「あなたやなくて、セーヤ。まあ、金持ちって言ったら金持ちやけど、なんかそれや無いな」
「執事さんいるけど…」
「こないなデカい家、執事おらんと生活出来んで」
彼は廊下をひたすら歩き、リビングと思わしき部屋に向かう。
「言うてた奴、連れてきたで」
そう言いながらドアを開けて………。
「ゴフッ!?」
「きゃっ…」
ーーー彼、星矢さんは、吹き飛んでいった。
ちょ、えええ!?
「だ、大丈夫ですかっ…」
「痛てぇな!何するんや、親父っ!」
「この馬鹿息子が!また勝手なことしやがって!」
「なんやねん!俺なんもしてないわっ!」
ーー何故か、目の前で親子喧嘩が始まってしまった。