エージェント Ⅱ
「セーヤから話は聞いてる。ウチは星子って言うんやけど、まあ、この家にいる限り安心して過ごしなさい」
「あの、新巻美園です。よろしくお願いします…」
「ウチのこと、お母さんって呼んでもいいんやで」
「えっ…」
「あんたわかりやすっ。オモロイな」
「ちょい待ち。オカン、美園ちゃんで遊ぼうと思ってるやろ。美園ちゃんもこの女に毒付かれたらあかんで」
「このバカ息子!それが母親に向かっていう言葉か!美園ちゃん、こんなバカ息子に襲われたらあかんからな」
「それはこっちのセリフや!そんな簡単に襲うか!」
「アホ!同じ部屋で寝るのに、こんな可愛い子に手を出さんとか、男としてありえん!」
「ーー同じ部屋?」
「当たり前や。なんか悪いことでもあるんか」