エージェント Ⅱ





「必要なもんは明日買おう。シャワーはその扉開いたらトイレとシャワールームあるから使ってええで。浴槽入りたいんなら下の階にあるけど、どうする?」

「シャワーだけでいいです…」

「なら、そこ使い。俺は湯船浸かってくるわ。あと服はごめんやけど俺のでええ?ジャージやけど」

「ありがとうございます…」





お言葉に甘えて、シャワールームを使わせてもらう。



雨に濡れて冷えていた体には身にしみるお湯。




「はぁ…」



あの場所から逃げ出して半日経ったか経っていないかなのに、決まっていたかのようにことが進んでいる。




これは仕組まれたことなのだろうか?




でも、ここは、あそことは関係ない。





< 24 / 178 >

この作品をシェア

pagetop