エージェント Ⅱ
「必要なもんは明日買おう。シャワーはその扉開いたらトイレとシャワールームあるから使ってええで。浴槽入りたいんなら下の階にあるけど、どうする?」
「シャワーだけでいいです…」
「なら、そこ使い。俺は湯船浸かってくるわ。あと服はごめんやけど俺のでええ?ジャージやけど」
「ありがとうございます…」
お言葉に甘えて、シャワールームを使わせてもらう。
雨に濡れて冷えていた体には身にしみるお湯。
「はぁ…」
あの場所から逃げ出して半日経ったか経っていないかなのに、決まっていたかのようにことが進んでいる。
これは仕組まれたことなのだろうか?
でも、ここは、あそことは関係ない。