エージェント Ⅱ
朝日が眩しく部屋の中を照らす。
ふかふかのベッドにふかふかのお布団。
薄っすら目を開けると、すでにヘアセットまでしている星矢さんが見えた。
「おはようございます」
「おはよ。よー寝とったな」
「はい…あの、ありがとうございます」
「礼はいらんよ」
身の危険なんて久しぶりに感じることなく寝れた。
安心して眠ることができたのは、いつぶりだろうか。
「あの、どこか行かれるんですか」
星矢さんは、黒のワイシャツにスーツ姿。
社会人?サラリーマン?ではなさそうだけど…。
「朝っぱらから組の仕事があってな。あとは親父と、赤羽組の親父さんにも用があってな。忙しいわ〜」
「へぇ…そうなんですね…」
ーーーーん?