エージェント Ⅱ
2
ある程度のものを買い揃えたら百貨店を出て、星子さん行きつけだというアンティークのお店に来ていた。
「ウチの趣味やねん。ええやろ」
「はい。素敵です」
「ほんま女の子はええなぁ。壱矢もセーヤもガラクタとしか言わへん」
「あはは…」
怒りを滲み出していたので、苦笑いだけしておいた。
星子は逆らったら怖そう。
家に着くとタイミングを見計らったように、買った物が全て運ばれて来た。
「みんな3階に運び。セーヤの部屋は自由に模様替えしてもええからな」
星子さんはそう言って、午後のティータイムにはいってしまった。
業者さん達が外まで運んだ荷物を、執事さん含めて、黒いスーツのガタイのいい人達も運んでいく。
この人たちって、そっち系だよね…。