エージェント Ⅱ
「セーヤさん、トラジさん、この女が例のアレっすか?」
星矢さんでもトラジさんでもない人が、奥の部屋から出てきた。
例のアレって…?
「おお、そやった!美園ちゃん、こいつはテツマって言って、エージェントの情報担当してるんや!」
「どーも」
「ちょっと無愛想やけど気にせんでな〜」
テツマさんは星矢さんよりも年下なのか、2人に対して敬語で話している。
たしかに無愛想…。
あたしが言えたことじゃないけど。
「そんで美園ちゃん、携帯貸してくれる?」
「これですか…」
「テツマ、頼むな」
「はいはい」
星矢さんはあたしから受け取った携帯をテツマさんな渡すと、みんなでテツマさんが出てきた部屋に入っていく。
どうしたらいいのかわからずいたら、トラジさんに手まねきされた。