エージェント Ⅱ
部屋の中はパソコン数台と、たくさんモニター。
モニタールームみたいなお部屋だ。
「じゃ、開きます」
携帯をセットすると、電源が入る。
「…っ…!?」
モニターに映し出される画面を見て、立ちくらみしそう。
「タチの悪い男たちやなぁ」
「こりゃ相当なものだな」
「ドン引きレベルっすね」
あたしが居なくなったと気付いてからのメールと電話の量は3桁を超えていた。
異常なまでの数。
「とりあえず逆探知されないようにしてますね」
「ああ、頼むわ」
「この携帯、とりあえずGPSはオフしてるから場所は特定されないでしょうけど、使わない方が得策だと思いますよ」
「そうやろとは思ったわ。あとは頼むでテツマ」
「はい」