エージェント Ⅱ
星矢さんは心配してるのか、してないのかわからないけれど、ユウキチくんに悪影響与えるとなったらそれは星矢さん達のせいーーとは言えず。
「なんや、親父もオカンもまだ帰ってないんか」
星矢さんのお家に帰ると、いたのは執事さん達だけで、壱矢さんも星子さんも帰っては来てないみたいだった。
「先にシャワー浴びてええで」
「はい」
「なんなら一緒に入るか?」
「なぁ!?」
「嘘や、ウソウソ」
星矢さんは笑っていて、冗談だなってわかったけど、心臓に悪すぎるよ…。
シャワー室から出ると、星矢さんはすでに布団の中で眠っていた。
忙しかったみたい…なのかな。
星矢さんを起こさないように、あたしもそっとお布団に入った。