エージェント Ⅱ
あたしの緊張は、星矢さんに直に伝わってると思う。
星矢さんの言葉に返すことも出来ないことも。
「ここで俺が美園ちゃんをめちゃくちゃに抱いて、抱いて、抱きまくって、頭ん中を俺だけに冷めたら、美園ちゃんは西に幻滅するか、東を忘れるか」
「…………」
「どっちやろなぁ…」
「せい、や、さん…」
「ジョーダン」
星矢さんはあたしから腕を話すと、そのまま自分のベッドに戻っていった。
「こんなん言ってたら、あの人に怒られるわ」
星矢さんはそのまま、すぐに寝てしまって、あたしは余計に眠れなくなっていった。
さっきの星矢さんは、本当に冗談だったのか、
それとも本気だったのか。
星矢さんがよくわからない。