恋のカルテ
玄関に入るなり、先生は急かす様に私の手を引いた。
私はパンプスを脱ぎ捨てると先生についていく。
懐かしい部屋の匂い。相変わらず整頓されたリビング。
そしてその奥にある寝室のベッドに私を押し倒すと抱きしめるようにして覆いかぶさった。
私は、そっと背中に腕を回し、ゆっくりと目を閉じた。
先生の体は少し重たくて、でも守られているようで安心する。
「高原」
名前を呼ばれて目蓋を押し上げると、先生の顔が間近に迫っていた。
私は、自分が映っている二つの目をみつめる。涙で流れたアイメイクが、黒く滲んでいる。
今の私、すごく不細工だ。
「……先生。シャワーを浴びさせてください」
「そんなの後でいい」
先生はチュッと音を立ててキスをすると、私の手を引いて上半身だけ起き上がらせた。
着ていたジャケットのボタンを外し脱がせ、カットソーの裾を掴む。
「高原、バンザイの格好して」
「こう、ですか?」
言われるがまま、両手を上げる。
「そうそう」
するとそのまま脱がされて、すぐにブラに手が掛かった。