地球最後の日,君を愛そう
「離せよっ!!」



振り払おうとしても離れない。



陸也の真っ直ぐな瞳は美華を捕えてる。



その瞳を直視できずに目線をそらす。



こいつの瞳は私を怯ませる。



「平崎の噂って、毎回良くない事ばかり流れてるんだ。」



そう言って掴んでいた手を離す。



「俺さ平崎の事全然知らないし、話したのは昨日が始めてでさ。だけど……昨日ホテルで会って、ホントはどうでもいいなって最初思ってた。」



何が言いたいのこいつ………。



もう辞めてよ……。



「だけど、なんかほっとけなかった。たまに学校で見る時もいつも寂しそうな目をしてて、昨日もそうだった。」



「寂しそうな……目?」



「周りなんかどうでもいいって感じの……。」



そっか、私はいつもそんな目をしてたんだ……。



全然知らなかった……。
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