地球最後の日,君を愛そう
「………それは違う!」




陸也が美華の肩をつかんだ。




「…………生きてる理由も価値もない人間なんていない。ぜったい……!!」




美華は陸也の手をはらいのける。




「いるわよ。ここに!!私はねぇ、犯されてできた子供!!生きる価値が全くないの!!」




汚い汚い汚い汚い汚い汚い。





いつもいつも言われて、両親も親戚も私から離れる。





髪を染めてもなにも言わない。


学校や警察から電話がきても、ただ

『家族に迷惑かけるな』それだけ。



もうほっとかれてるって事なのよ………。



「生きる価値があるんだよ平崎には。」



陸也がゆっくり口をひらく。
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