地球最後の日,君を愛そう
白い壁。



生徒達の楽しげな声があふれる。



どうしよう……。




着いてしまった。



やっぱり…緊張する。


こわばる美華の肩を掴み、陸也は笑ってみせる。



「大丈夫!きっと皆普通にしてくれるって!」



「…………うん………」



陸也に肩を押され、一歩を踏み出す。




ここからが試練の始まり。






きっと男を捕まえることより難しい。





学校という壁に、私は一歩踏み出した。
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