地球最後の日,君を愛そう
「美華ちゃん?知り合いでもいたの?」




男は不思議そうに首をかしげる。






「別に………。何もないです………。」




「そっか♪」






男はそう言うと美華をだっこし、ベットに運ぶ。







今日もやっぱり目をつぶる。








目をつぶると何も見えなくなるからいい……。







このまま闇に埋まってしまいたい。




どうか私を闇にして………。





そんな事を思ってしまう。





「親が心配してるよ」





陸也って奴の言葉が頭に響く。






誰も私なんて心配してない。







心配してるわけないじゃない。






だって私は生まれて来てはいけない子なんだから。





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