青に呑み込まれながら、ひたすら君を想う訳。


・・・・・・8月。


ただひたすら、陸上部だけでなく、運動系の部活は、太陽に飲み込まれる毎日。


熱中症、汗、そして雨。


――――あーあ、きつい部活に入っちゃったよ。


そう思ったのは、これが初めてではない。



「ほんと、暑くなっていくよね」


「いつか干乾びるんじゃないかって、本気で思うわ」



もう動かない足を引きずりながら、皆の集まる日陰の下へと歩く。



「やべぇ、俺まじで倒れるわ」


「倒れる前に、もうメニュー終わってるじゃねぇかよ!!」


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