知らない世界
澪side
『ん……』
どこ?
私はいつの間に寝ていたんだろう
黒で統一されたシンプルな部屋だ
少なくとも前私がいたところじゃない
コンコン
っ!誰?また私を殴る人??
ガチャ
ドアがあいた
『っ………』
コワイコワイ怖い。
カタカタカタカタカタカタカタ体が震えてとまらない
「おい。どうした?」
『ごめ……なさい……ごめんなさい…』
「どうした。お前はなんもしてないだろ?そんなに怖がるな。」
彼の手が私に近づいてくる。
殴られる!!
『ごめんなさいごめんなさい!なんでもするから殴らないで!!……ごめんなさいごめんなさい』
「大丈夫だ俺は絶対にお前を殴らない。安心しろ」
彼はそう言うと私を抱きしめた。
『っ!……殴らない?…』
「あぁ。絶対。」
彼は悪い人じゃないのかな?
それからしばらく心地よい沈黙が
続いた。
「お前名前は?」
『…………み……お……』