A voiceprint
前半5曲を歌い上げて一段落。natuのトークショーが始まった。
これからの仕事の予定や、自分のオフの日にやりたいこと、そこから質問コーナーみたいな感じになり、席が近いこともあって客との一体感がいっそう感じられた。
20分以上も話したnatuがテーブルの上においてあるウーロン茶入りのコップを手に取り一気に飲み干した。そして後半戦に向けて歌うが、その前に一言あった。
「次は新曲の悲しみの歌だけど、ちょっと聞いて欲しいんだ。」
ちょっとうつむき加減のnatu。
「何だろうね?」
「うん。」
客は一瞬静まり返った。そして沈黙が数秒の間続いた。そして周りからは「頑張れー」の声。
「実はこの歌は、みんな知ってると思うけど、先輩のyumikaさんが好きな人となかなか会えなくてつらかった時を思って作った歌らしいの。これからもずっと会えないんじゃないかってどうしようもないくらい辛くてさ。本当はyumikaさんが自分で作った初めての歌詞を歌う予定だったんだけど、あんなことになっちゃったから・・・。でも今、私が歌うことによってみんなにyumikaというアーティストが歌詞を書いたということを知ってもらいたかったんだ。そして私はyumikaさんが戻ってくるのを信じて待ってます。・・・だから、この歌はまずyumikaさんへ捧げる歌なんです。」
下を向いて、半べそ状態のnatu。
「頑張れー。」
「natuしっかり」
「natu負けないでー」
女子高生達が叫び、周りの客たちも大声で応援する。
やがてnatuコールになる。
「ありがとう。実はみんなの前で歌うのは初めてなんだ。みんな、聞いてくれる?」
大きな歓声と拍手に変わる。
「私の想い、聞いてくださーい。」
これからの仕事の予定や、自分のオフの日にやりたいこと、そこから質問コーナーみたいな感じになり、席が近いこともあって客との一体感がいっそう感じられた。
20分以上も話したnatuがテーブルの上においてあるウーロン茶入りのコップを手に取り一気に飲み干した。そして後半戦に向けて歌うが、その前に一言あった。
「次は新曲の悲しみの歌だけど、ちょっと聞いて欲しいんだ。」
ちょっとうつむき加減のnatu。
「何だろうね?」
「うん。」
客は一瞬静まり返った。そして沈黙が数秒の間続いた。そして周りからは「頑張れー」の声。
「実はこの歌は、みんな知ってると思うけど、先輩のyumikaさんが好きな人となかなか会えなくてつらかった時を思って作った歌らしいの。これからもずっと会えないんじゃないかってどうしようもないくらい辛くてさ。本当はyumikaさんが自分で作った初めての歌詞を歌う予定だったんだけど、あんなことになっちゃったから・・・。でも今、私が歌うことによってみんなにyumikaというアーティストが歌詞を書いたということを知ってもらいたかったんだ。そして私はyumikaさんが戻ってくるのを信じて待ってます。・・・だから、この歌はまずyumikaさんへ捧げる歌なんです。」
下を向いて、半べそ状態のnatu。
「頑張れー。」
「natuしっかり」
「natu負けないでー」
女子高生達が叫び、周りの客たちも大声で応援する。
やがてnatuコールになる。
「ありがとう。実はみんなの前で歌うのは初めてなんだ。みんな、聞いてくれる?」
大きな歓声と拍手に変わる。
「私の想い、聞いてくださーい。」