A voiceprint
興奮と熱気の覚めやらぬままライブの終わりが告げられ、余韻に浸りながらも人々は会場を後にする。外の広場では帰り際にCDを配布している女性達があった。
なにやらキャンペンガール風であったが、渡していたのはyumikaの特別版のCDであるという。
唯らもその姿を遠くから見かける。
「何だろう?あれ。」
「行ってみようよ。」
「うん。」
3人は人だかりに集まる。
「yumikaの特別版CDです。」
「今回のライブに来た方限定です。」
とっさに三人は反応し、手を差し出した。
「あ、くださーい。」
「私も欲しいな」
「私も」
「ライブの半券お持ちの方は出してください。」
順番に並んでいるわけではなかったので、かなりごちゃごちゃと込み合っていたが、半券を持っているもののみが済みの判を半券に押されると同時に白い封筒に包まれたCDと思しきものを手に入れることができた。
「お姉さんも半券をみせてください。・・・はい、確認しました。どうぞ。家で聞いてくださいね。」
「ありがとうございます。」
1枚ずつ手にして離れる三人。
少し離れた場所で、三人の会話がはずむ。
「やったね。」
「うん。・・・あっ!忍の分もらうの忘れた。」
「そうだ。私もう一枚くれるようにお願いしてみるよ。」
「でも、どうして外で配ってるんだろうね。」
「中だと狭くて渡す場所無かったからじゃない。」
「そうかもね。」
「家に帰って聞こう。」
「ねぇ、私んち寄ってく?・・・あっ、その前に忍の家に寄っていこうよ。」
「そうだね。」
なにやらキャンペンガール風であったが、渡していたのはyumikaの特別版のCDであるという。
唯らもその姿を遠くから見かける。
「何だろう?あれ。」
「行ってみようよ。」
「うん。」
3人は人だかりに集まる。
「yumikaの特別版CDです。」
「今回のライブに来た方限定です。」
とっさに三人は反応し、手を差し出した。
「あ、くださーい。」
「私も欲しいな」
「私も」
「ライブの半券お持ちの方は出してください。」
順番に並んでいるわけではなかったので、かなりごちゃごちゃと込み合っていたが、半券を持っているもののみが済みの判を半券に押されると同時に白い封筒に包まれたCDと思しきものを手に入れることができた。
「お姉さんも半券をみせてください。・・・はい、確認しました。どうぞ。家で聞いてくださいね。」
「ありがとうございます。」
1枚ずつ手にして離れる三人。
少し離れた場所で、三人の会話がはずむ。
「やったね。」
「うん。・・・あっ!忍の分もらうの忘れた。」
「そうだ。私もう一枚くれるようにお願いしてみるよ。」
「でも、どうして外で配ってるんだろうね。」
「中だと狭くて渡す場所無かったからじゃない。」
「そうかもね。」
「家に帰って聞こう。」
「ねぇ、私んち寄ってく?・・・あっ、その前に忍の家に寄っていこうよ。」
「そうだね。」