A voiceprint
 静子がライブに行けなかった忍の分のCDを特別にお願いして配布している女性に貰うことができた。

 「お待たせ。」
 「貰えた?」
 「うん。」
 「良かった。」
 「でね静子、みんなで忍の家に寄ってから、私の家にと思ってるんだけど行く?」
 「うん、わかった。」
 「よし、行こう。」

 三人は忍の家に向かった。 

 1時間ほどで忍の家に着いた。時間的にはまだ夕方前だったので外は明るい。ドアが開くと忍が出てくる。
 唯は忍にお土産と帰りに貰ったCDを渡した。
 「忍、これ。グッズとね、yumikaの特別版のCD。」
 「ありがとう。」
 「このCDはなんか帰りがけにくれたんだ。」
 「へぇ。」

 静子は感想を羽美と一緒にべらべら話した。四人は家に入らなかったのでドアで10分くらいしゃべったことになるだろう。
 
 最後は唯がしめた。
 「じゃあまた明日ね。」
 「うん。」

 「バイバーイ。」

 三人は家を出た。見送った忍はドアを閉め、早速部屋に入りグッズを取り出す。natuのプリントサインされている限定の写真とシークレットライブのパンフレットが入っていた。
 「やった。」
 いけなかったにもかかわらずウキウキな気分になった。

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