楓先輩大好きです!!!!!!
             楓side


 俺はなんかすっげーモヤモヤしながら屋上を出た。


 みずきが言った


 “嫌いじゃないですよ。”


 は、


 “好きじゃないです。”


 としかとらえられなくて余計に腹が立ってしまった。

  
 今更後悔している。


 好きって言えば良かったって。

 
 俺が階段を下りようとすると…


 圭太が立っていた。


 俺を睨みつけている圭太。


 その理由は、


 圭太もみずきが好きだから。


 一番嫌なライバルだ。


 俺はかまわず階段を下りようとすると


 「………ません。」


 圭太の声が微かに聞こえた。


 俺は振り返り


 「……なに?」


 と聞いた。


 でも、まぁ、聞かなきゃ良かった。


 「俺…我慢できません。みずきに想いを伝えます。」


 ドン!!!!!!


 バタン。
    

 そう言って圭太はみずきのもとへ行った。


 ダンッッ!!!!!!

  
 俺は壁を思いっきり叩いた。


 「……くそっ…」


 みずき。


 お前はどっちを選ぶんだ?






 
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