楓先輩大好きです!!!!!!

 私は体育館の外にでてその人を追って走る。


 外は薄暗く、1人で歩くのは怖いくらいだ。


 水道にいくと、やはり足を冷やしている…


 楓先輩を見つけた。

  
 「楓先輩。捻挫ですね。」


 私は先輩の腕と壁の間から顔を出し、水道水で冷やしている足をみた。


 先輩はさすがにびっくりしている。


 いつも無表情の先輩が見せる以外な一面は非常にレアだ。


 先輩の足は思っていた以上に酷く、くるぶしが二倍に腫れている。
  
  
 「……よく、気づいたな。」

 
 そう言う先輩は痛みにたえているのかうっ…と言う声をだした。


 「マネージャーですから。それより一週間バスケ禁止ですからね?テーピング巻くので動かないで下さい。」

  
 私は持っていたタオルで先輩の足を拭き、テーピングを先輩の足に巻いた。


 私が現役のとき……

 
 先輩の足に巻き終わったとき、後ろで何かが動いた。


 ガサッ

  
 「ぎゃあ!!!!!!???」
  

 私は変な声をだして、あの楓先輩の足に飛びついた。


 「って…………」

  
 先輩も体制を崩してしまい、そのまま2人で倒れ込む。
  

 私たちを驚かせたのは野良猫だった。


< 5 / 31 >

この作品をシェア

pagetop