楓先輩大好きです!!!!!!
私は体育館の外にでてその人を追って走る。
外は薄暗く、1人で歩くのは怖いくらいだ。
水道にいくと、やはり足を冷やしている…
楓先輩を見つけた。
「楓先輩。捻挫ですね。」
私は先輩の腕と壁の間から顔を出し、水道水で冷やしている足をみた。
先輩はさすがにびっくりしている。
いつも無表情の先輩が見せる以外な一面は非常にレアだ。
先輩の足は思っていた以上に酷く、くるぶしが二倍に腫れている。
「……よく、気づいたな。」
そう言う先輩は痛みにたえているのかうっ…と言う声をだした。
「マネージャーですから。それより一週間バスケ禁止ですからね?テーピング巻くので動かないで下さい。」
私は持っていたタオルで先輩の足を拭き、テーピングを先輩の足に巻いた。
私が現役のとき……
先輩の足に巻き終わったとき、後ろで何かが動いた。
ガサッ
「ぎゃあ!!!!!!???」
私は変な声をだして、あの楓先輩の足に飛びついた。
「って…………」
先輩も体制を崩してしまい、そのまま2人で倒れ込む。
私たちを驚かせたのは野良猫だった。