楓先輩大好きです!!!!!!

 今の体制は、包み込むようになっている先輩とその中にいて、包み込まれている私。


 カップルとかではありません。


 野良猫に驚かされて今、この状態になっています。


 「ってぇ……」


 先輩の声が耳の横で聞こえる。


 それにとてもドキドキしてしまう。


 そろそろはなしてもらわないと心臓が持ちません。


 「せ、先輩……」   
 

 私がそう言うと先輩は腕に力を入れた。


 「……ごめん。……もうちょっとこのままで………いさせて。…」


 先輩はそう言うと静かに私を抱きしめた。


 カップルみたいな行動にドキドキが収まらない。


 後何分だろ?もしかしてここで野宿?


 そんなどうでも良いことが頭をよぎる。


 そのときパッと先輩の腕が私から離れた。


 「楓~~いる~~」


 拓海先輩だ。


 そう思ったとき、楓先輩に引っ張られ柱の後ろで抱きしめられた。


 なぬっ!?


 なんでこんなことに?なんて聞けない今、息をするのも精一杯。


 ドキドキしすぎてる私。


 先輩が耳元で優しく囁く。


 「……このこと……誰にも言うなよ……」


 そう言って私と先輩の唇が重なった。


 もう何がどうなっているのか私にはわからなかった。


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